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妊活でお悩みの方へ
冷え性対策(温活)について
少し前のことですが、「温活」というのが女性を中心に流行りましたね。
体を外側から、また内側から温めて、 冷えからくる体の不調を改善しようという健康法が「温活」ですね。
「冷えると体に障る」と昔から言われているように、人の体は冷えを嫌います。
なぜなら、人間の体は一定の体温を保つことが できて、はじめて各器官が良好に働くことができるシステムになっているからです。
30度を超える暑い夏も、マイナスになる 寒い冬でも、私たちの体は平熱と言われる一定温度に保たれていますね。 心臓、血管の働きをはじめ、消化吸収力、 筋肉の動き、思考力でさえもこの体温の恒常性が保たれているという土台の上で支障なく機能しています。
もちろんこの体温を一定に保つためにも 体はあらゆる器官を絶え間なく働かせています。意識することはできませんが、とても重要な働きですね。でももし、体温を保つことができなくなったら、どうなるでしょうか。
正常な機能ができなくなりますね。 様々な症状が出始め、病気になり、生命の危険が高まります。ですから、体のシステムを無理なく機能させ、健康を維持するため冷えに注目したのが「温活」と言えますね。
特に妊娠すると、赤ちゃんをおなかの中で大きく育てるため、あたたかい体を維持し続ける必要があります。あたたかく血流のよい体作りを考える。
これが妊活の基本になります。
当院の本院が広島駅新幹線口からすぐの光町にもございます。松鶴堂鍼灸院といいます。もしそちらの場所のほうが都合の良い場合は松鶴堂にてご予約をされてください。
まずは松鶴堂、Anzuにお問い合わせされたい場合はLINEからどうぞ。
冷え性対策から改善するための食事とは
【食事】穀類、肉や魚介類、豆類、野菜など偏らずに摂ることが基本です。割合の目安は炭水化物が 30%、タンパク質が 40%、残りの 30%を野菜その他で撮ると良いでしょう。最近は「高タンパク質、低糖質、良質の脂質」という言葉をよく目にすると思います。タンパク質は健やかな身体作りに欠かせません。つまり卵子を良質にすることに直結します。
炭水化物はエネルギー源ですが、現代人は取りすぎ傾向にあります。食事で摂ることにはあまり神経質にならなくてもいいと思いますが、気をつけたいのはお菓子やフルーツ、ジュースの摂りすぎです。「毎日間食」の方は食生活を見直しましょう。間食は日を決て、楽しみにして摂るようにしましょう。
脂質は身体によくないのでは?と思われるかもしれませんが、各性ホルモンの原料となります。また、子宮で育つ胎児の主なエネルギー源は炭水化物より脂質(中鎖脂肪酸)だと言われています。摂りすぎは禁物ですが、きちんと普段の食事で摂取する必要があります。オメガ 3 脂肪酸の油、特に血中エストロゲンの量を調節するといわれるリグナンを含むアマニ油は 1 日にスプーン1杯ほど摂ることをおすすめします。
その他では、鉄分、ビタミン類をチェックしておきましょう。鉄分は月経のある女性は普段から不足しがちです。身体の中の鉄分は、約 70%が血液中の赤血球と結合して酸素を全身に届ける働きをします。不足するとひとつひとつの細胞が酸素不足となり、貧血、そして卵子の質を低下させます。積極的に摂るように心がけましょう。特にタンパク質と結合している「へム鉄」は効率よく卵子の質を上げることが期待されます。
ビタミン類は健やかな身体作りに必要です。その中でも胎児の神経、脳の発達に欠かせないと言われる葉酸は、妊活中から積極的に摂りましょう。その際、葉酸の働きを活性化するビタミン B12 を一緒に摂ると良いです。
以下にビタミン類のまとめを記しておきますので参考にしてみてください。
●葉酸:牛・豚・鶏レバー、菜の花、春菊、小松菜、ブロッコリー、ほうれん草など
●ビタミン A:牛・豚・鶏レバー、うなぎ、銀だら、ホタルイカ、アナゴ、カボチャ、卵黄、ほうれん草、春菊など
●ビタミン D:卵子の栄養になる。免疫作用の調整。子宮内環境を整える。干しいたけ、キクラゲ、紅鮭、ウナギ、イワシなど
●ビタミン B12:牛・豚・鶏レバー、アサリ、赤貝、ホタテ貝柱、イクラなど
●ビタミン B 群:食べたものをエネルギーに換える代謝ビタミン。牛・豚レバー、赤身部位、カツオ、ウナギ、マグロ、さんま、さば、鮭、ブリなど
●ビタミン C:ストレスや老化から身体を守る抗酸化作用。ゴーヤー、モロヘイヤ、赤・黄パプリカ、バナナ、キウイなど
冷えはどこから来るの?
まず初めに、体が冷える原因を考えてみましょう。 例えば、真冬の寒い屋外で半日を過ごして、 手や足が冷たくて、しびれたようになったり、 霜焼けになった経験、夏の寝冷えでお腹を壊し、下痢になり、辛い思いをしたという経験をされた方も多いでしょう。
このように症状は色々ですが、一時的に気温が低い環境下での体調の変化を思い出すとわかりやすいですね。寒いところにずっといたから体が冷えたということです。
東洋医学では、体が冷えに抵抗しきれなくなり、 体の中に冷えが入ってしまうのだと考えます。冷えが体に入ると、血流が悪くなりそれぞれの器官は十分な働きができないのでその結果、症状がでます。
では、次の例はどうでしょう。仕事や生活活動の中でいつも精神的にストレスがかかっているという方の中には足や腰が冷えて辛いという方がおられます。特に寒い場所でもないのに。これも、実は体の中に冷えが入っているのです。
長い間のストレスのために冬の寒さに耐え続ける体のように血流が悪くなっているのです。そのほか、生まれもった体質や若い時からの前述のような環境の影響で冷え性だという方もおられますね。
このように冷えは一時的に入ってきたり、長い時間をかけて体に入りこんで、居座り続けたりしています。一時的に冷えたなと感じたら、できるだけ早く体を温めて、冷えを追い出すことが大切です。追い出すことができないと居座ることになります。
体に入ったままの冷えは、気づきにくいくことが多いので、知らないうちに体質のようになっていき、簡単には追い出せなくなってしまいます。
辛い症状はないけれど、冷えが気になるという方、あるいはすでに色々な症状をお持ちの方は、体を温める生活方法、「温活」を始めてくださいね。
ストレスはありますか?
妊活にはぜひとも温活をおすすめ
体が冷えていると血流が悪くなり、体が良好に働かなくなるというお話をしました。そして妊娠しても、ママの体が冷えていると赤ちゃんの健やかな成長や母体の健康を守るという働きが十分に機能しないということでしたね。
子どもを子宮に宿し、育てて出産するためには、卵巣や子宮に十分な熱量、エネルギーや栄養が届けられる必要があります。ですから、卵巣、子宮のある骨盤内は冷えによる血流の悪さ、滞りがないよう気をつけましょう。
女性はお腹を冷やしてはいけないと昔から言われているのはそのためですね。もし、妊活中のあなたが下腹部や腰やおしりが冷たいなと感じることがあるなら、骨盤内に冷えをもっているかもしれません。
また、卵巣や子宮にトラブルを持っている方の多くは冷えによる血流の問題を抱えていると考えられます。血流をしっかりめぐらせて、冷えを追い出して卵巣、子宮を良い状態に整えましょう。とはいえ、血流は骨盤内だけで巡っているのではないですね。体中を巡っています。
体のどこかで血流が悪くなっていると卵巣や子宮もその影響を受けます。今一度、ご自分の生活を見直して冷えないように改善していきましょう。あたたかい体になると、それまで悩んでいた不調が減っていきます。心と体の健やかさを取り戻し、妊娠しやすい体作りのために温活を取り入れてみましょう。
次では、生活の中で工夫できること、温活のコツについてお話します。
冷えはやはり注意になります
日々、忙しく運動不足になっていませんか
温活のコツは、こつこつと続けることです。
手先、足の冷えを含め、冷えを感じる方、また血流の悪さによる凝りを感じるなどいつも冷えによる症状がある方は、冷えが体に入ってから長い時間が経っていることがほとんどです。
居座っている冷えは頑固ですから、1度や2度の温活で取り除くことは難しいです。こつこつなんてと思われるかもしれません。が、一見遠回りのように見えても確実に体が良い方向に向かいます。向かい始めたら、しめたもの。温活だと思って始めたことが普通の生活の一部になり、体も不調から解放されるでしょう。
これから、患者さんからのお悩み、工夫されていることなどをお聞きしながら、私なりに考えてみたことを、運動、食事、入浴、リラックス、睡眠などに 分けて別のページでお話します。
毎日の少しの時間でできるようなこと、無理なくできそうなことから1つづつ取り組んでくださいね。
冷えはやはり注意になります
【冷えにご注意を】ご存知のように冷えは血流を悪くします。身体を冷やさないこと、特に下腹部、足部の冷えに注意しましょう。
血流を悪くする原因は、気温、湿気、運動不足、栄養不足などがあげられますが、普段の服装もあります。薄着、締め付けの強いブラジャーなどの衣類は避けましょう。
冷えの状態にならないことが大切ですが、もともとえ性の方や冷えてしまった時は、お腹が温まるまでゆっくりお風呂につかることをまずお勧めします。半身浴や足湯でも効果のある方は取り入れてください。また、温かい胃腸に負担の少ない食事、睡眠を充分にとることで、身体を温め早く回復するように心掛けてください。
色々とお話してきましたがいかがでしたか。
温活は特別なことをするというより、日頃の生活の工夫の積み重ねだということをお解り頂けたと思います。
冷えの悩みを温活を通して解消し、あたたかい体を手に入れていただき、妊娠する力を高め、可能性を伸ばしたいですね。
また、1人1人温活、妊活の仕方は異なっていきます。ただ温めればいいというわけでもありません。当院ではあなたにとって適切な温活をご指導していきたいと思います。
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